こちらはキリスト教には欠かすことのできないアイテム「ロザリオ」について書かれたカードです。ロザリオの祈りの際には、一環祈るごとに「玄義」と呼ばれる神によって啓示された信仰の奥義を黙想するのですが、その玄義は3つあるのです。それは「喜びの玄義」「苦しみの玄義」「栄えの玄義」です。
例えば喜びの玄義には「受胎告知」があり、苦しみの玄義には「十字架にかかるイエス」があり、栄えの玄義には「イエスの復活」が含まれるという具合です。
その3つの玄義についてフランス語で詳しく書かれたものがこのカードなのです。聖母に抱かれた幼いイエスからロザリオを授けられる場面が、生き生きと描かれています。

19世紀、フランス、パリ製。サイズは約8×12.3センチです。古いものですので、傷みや汚れがあります。