印章「ヴィクトリア」
とても綺麗な緑色のガラスに女性の横顔とその下に "VICTORIA" と彫られています。持ち手は金属に金の彩色がされていたのでしょうが、よく手に触れた部分ははげて鈍いつやのある地金が見えています。いつもデスクトップにあり、ワックスシールとして実際に度々使われたのでしょう。
ヴィクトリアさんはよく手紙を書く女性だったのでしょうか。彼女の部屋はどのようだったのでしょう。やはり机は収納型のライティングデスクだったのでしょうか。手紙を書き終わるとデスクをピタリと閉じて鍵をかけ、ボンネットをかぶり、ワックスシールで封をした封筒を持って近くの雑貨屋兼郵便局に出かけたのでしょうか。
深い緑色のガラス、古色を帯びた質感、横顔と名前、全てが様々な想像を掻き立てます。
こちらは1850年頃と古いヴィクトリア朝のイギリス製です。
サイズは、印章面が約1.5×2センチ、持ち手の高さが約2.5センチです。ついているチェーンは現行品で、長さが約40センチです。
古いものですので、全体に傷みや汚れがあり、印章面にワックスの汚れがありますが、実際に印影は取れます。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。