アメジスト色のペンダント
19世紀、ヴィクトリア朝のアメジスト色のペーストジュエリーのペンダントです。ペーストジュエリーは、鉛ガラスを磨き、カットしたものです。17世紀頃からイギリスやフランスの宮廷でダイヤモンドの代用品などに使われるのですが、ヴィクトリア朝でも上流階級のご婦人方のドレスを飾りました。その後、20世紀に至っても、決して "fake" や "junk" と片付けることのできない優れた技術によるものとされています。
こちらのお品はペーストガラスが枠の中で回転します。片面は複雑にカットされていますが、反対の面は平らで、こちらに絵や文字を彫って印章として使用するものなのでしょう。透明度が高く、ほんのりとしたアメジスト色のガラスがとても瑞々しいお品です。
枠は、金メッキよりもはるかに層の厚い金張りで、時を経た落ち着いた輝きです。
イギリス製で、サイズは約横2.5×縦2.8センチ、チェーンは現行品で長さが約50センチです。
古いものですので、カットしたガラスの角に小さな欠け傷があり、枠の金張りに擦れて真鍮の地金が出ている箇所があります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。