ボール紙の馬
時の流れが作る造形、質感、雰囲気というものは様々ありますが、これもそのよい一例なのではないでしょうか。この馬は何かの芯に藁を巻き、布を貼り、その上に柔らかくしたボール紙を貼り付けたもののようです。彩色し、目にはガラス球が入っています。
いつ、誰が作ったのか、詳細はわからないのですが、元は置き物だったのでしょう。それがどのような人生をたどったのか、今、このような姿でここにいます。所々、表面がはげて中身が見え、弱っている部分もあるのですが、一瞬過去の思いを馳せるような表情を浮かべつつ、まだ気力を失わぬ猛々しい顔つきです。
もはやふたつとはない一点物となってしまいました。この佇まいに何かをお感じになった方のお手元にお届けします。
製作年の詳細はわかりませんが、100年くらいは経っている古いものだと思います。フランス製です。
サイズは顔から尻尾までが約32センチ、高さが約27センチです。
傷みや汚れがある状態ですが、このお品の特徴とご理解ください。勝手に歩いたりはしませんが自立します。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。