ヤーキス天文台で観測されたモアハウス彗星のステレオグラムです。ステレオグラムは人の左右の目で見るのと同じようにわずかに角度の違う写真をふたつ並べた3D立体画像で、ステレオスコープを使って見るとちゃんと立体に見えますが、立体視が得意な人はこのままでも見えるそうです。テレビもネットも無い時代、当時の人々の驚きはいかほどであったでしょう。

モアハウス彗星は1908年に地球に最接近し、写真撮影も行われたとのことですので、こちらはその時のものでしょう。

未知の世界への憧れと好奇心がギュッと詰まったようなステレオグラム。人々のときめきが伝わってくるようです。もちろんこのまま飾っておいても素敵です。

20世紀前半アメリカ製。サイズは約17.7×8.6センチ、全体に反りがあり、若干の傷みもあります。