春の女神のペーパーナイフ
ブロンズで造られたふたりの女性。ひとりはタンバリンを打ち鳴らし、もうひとりは杖を持ち、花綱の装飾の上で軽やかにステップを踏んで、まるで春の女神のようです。周囲の植物の装飾も、古色を帯びた鈍いツヤがあり、時間が醸し出す大変よい質感です。
透明なオープナー部分はエポキシガラスです。1930年代に工業化された素材で、当時としては最先端の品だったのでしょう。アールヌーボーのデザインと、このすぐ後、第2次世界大戦の戦闘機の風防に使われることになるエポキシガラスのコンビネーションからは、光と陰が交差するこの時代の雰囲気が滲み出るようです。
1930年代、フランス製。サイズは、長さが約22センチ、幅が約2.8センチです。オープナー部分に厚みがあるので、封がサクサク切れるという感じではありませんが、伝言を忘れないように上にのせておくペーパーウエイトとしてもおしゃれですね。
古く、実際に使用されたものですので、全体に汚れ、傷、摩耗があります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。