クリッペル社製 星座早見盤
厚紙に金の型押し、ブルー系の星図円盤のデザインは、英国フィリップス社の早見盤でおなじみですが、それより10年以上先行し、その原型と言ってもよい、ドイツ、ドルトムントのクリッペル社製星座早見盤です。星座早見盤は、円盤を回して日付を合わせ、その日の夜空の星や星座を探す時に使いました。銀河鉄道の夜にも「円い黒い星座早見」というものが登場しますね。
クリッペル社は第一次世界大戦前は、英語版早見盤も委託製造していましたが、これはフィリップス社が委託したものと思われます。ドイツ製早見盤の特徴であるフリルのついた枠は角ごとに繊細な模様で飾られ、このタイプの早見盤の中ではとりわけ古いにもかかわらず、型押しの金が比較的よく残っています。
この後、第一次世界大戦が始まると、英国からドイツへの委託はできなくなり、フィリップス社は独自のデザインの早見盤を作り始めるのです。
19世紀末から20世紀初頭のドイツ製。サイズは、角から角までが約31センチです。
古いものですので、表裏ともに傷みや切れ、剥がれがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。