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真珠貝のオペラグラス(大)

19世紀末のオペラグラスはいかがでしょう。革のケースを開けると青に金色でメーカー名などが書かれており、その中から真珠貝で飾られたオペラグラスが出て来ます。とても華やかで、優雅な観劇の様子が浮かんできます。真珠貝は、経年の縮みのせいか貼り合わせた継ぎ目に僅かに溝が見られる箇所があり、小さな欠けも見られますが、見事な飴色になっており、真珠貝特有の虹色の光沢も失ってはいません。

金属部分は軽量で、アルミニウムと思われます。アルミニウムは19世紀の終わりには工業製品の素材として生産が開始され、1890年代には装飾品や光学品などにも使用されるようになりました。そういえば、かのホームズも「マスグレーヴ家の儀式」事件の中で、「アルミニウムの松葉杖」について言及していますね。こちらは、特有の白いサビがありますが、一般的にアルミニウムを使用したごく初期の製品なのかもしれません。

オペラグラスのケースは持ち歩いたために損傷が激しいことが多く、このお品も表面に傷や穴が、内張には対物レンズの縁の跡があり、口金も機能していませんが、蝶番は健在で蓋の開け閉めはできます。

さほど倍率は高くありませんが、小鳥などはよく見えます。現代の大きなコンサートホールではあまり役に立ちそうにありませんが、当時のオペラを桟敷席から見る分には十分だったのでしょうね。世紀末、この愛らしいオペラグラスはどんな貴婦人とどんな舞台を見て来たのでしょうね。

19世紀末、フランス、パリ製。サイズは、本体が最も縮めた状態で約7×10.7センチ、10.7センチは本体の最大幅です。
古いものですのでレンズに汚れがあります。

こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。

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