この世の終わり「来ちゃだめよ!」
「この世の終わり」シリーズのポストカードはいかがでしょう。ここには1910年にハレー彗星が地球に最接近した時の狂騒劇が面白おかしく描かれています。当時、ハレー彗星の尾には毒があると言われ、その毒消しの「彗星薬」が売れたり、全財産を使い果たす人や自殺者までも出たとか。
こちらはドイツ語版です。旅支度の彗星紳士が、パイプなんぞを吹かしながらのんびりと天の川をやって来ます。あの毒を含んだ尾はパイプのけむりだったのですね。母なる大地はお月坊やを連れて「ちょっと、あなた、そこの彗星さん!こっちに来ちゃだめよ!」と言っています。かたや金星婦人はヴィーナスだけに、「そこのお小さい方、こちらへおいでなさいな。」と誘うのでした。これにて地球の危機は救われてめでたしめでたしというわけです。輪っかをつけた土星を始め、モノクルやまんまる頭のおじさんたちは他の惑星さんでしょうが、興味しんしんという感じで見ていますね。
隅々まで凝っていて、当時の雰囲気を知るものとしても面白いのですが、イラストレーションとしても可愛いですよね。当時の人々は大真面目だったのでしょうが、ファンタスティックでなんだか楽しそう!
1910年代、推定ドイツ製。サイズは約14×9センチです。
古いものですので、傷や折れ、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。