薄い布に「聖母」「荊を冠をかぶるイエス」「聖心を表す心臓」「十字架」など、主に十字架にかけられたイエスにまつわる数種類の聖画像が合計50印刷されています。これは、修道士が背と胸にかけるスカプラリオと呼ばれる肩衣を作るための布で、下部に「七つの悲しみの聖母のスカプラリオ」との記載があります。

「七つの悲しみの聖母」とはカトリックでマリア様を讃える呼び名の一つで、この絵柄で作られる肩衣を「七つの悲しみの聖母のスカプラリオ」または「黒いスカプラリオ」と呼びます。

製作年ははっきりしませんが20世紀初頭から前半、フランス、パリ製。サイズは約45.3×31.5センチです。
古いものですので、全体に傷みや汚れがあります。