箱入りの祈祷書はいかがでしょう。表紙に金属の美しい飾りがついていて、洗礼や祝福などのシーンが精緻に施されております。箱入りのおかげで状態は上々。革製の表紙にも飾りにも、中のページにも大きなダメージはありません。

見返しは青のサテンに金色の箔押し、小口も美しい金色で、取れ易い栞紐も健在です。テキスト部分にも装飾写本風の額飾りが施されていて、とても豪華な印象です。出版認可は1867年となっておりますが、こちらのお品は銅板ではなく印刷ですので、19世紀末以降のものと思われますが、華やかさと状態のよさは素晴らしいです。

19世紀末〜20世紀前半フランス製。サイズは、本体が約12.3×15センチ、厚さが約3センチです。箱は内側が豪華な布張りで、留め金もパチンと閉まります。サイズは約15.5×19.5センチ、厚さは約5.5センチです。
年代の割に状態は大変よいのですが、本体の表紙に若干の擦れや傷が、綴じに一箇所傷みがあります。箱は表面に傷みが、内張の布に切れがあります。