中央にエトルリアの女性を思わせる横顔のメダルが取り付けられた青銅のペントレイです。全体もシンプルで上品ながら、どこか古い昔を思わせるデザインです。

時を経た青銅の古色が大変素晴らしく、走らせていたペンをそっと置き、いつしか想いは遠い世界に迷い込みそうです。

「南風は柔い女神をもたらした　/ 青銅をぬらした　噴水をぬらした」
（西脇順三郎　Ambarvalia ギリシャ的抒情詩　「雨」より　冒頭）　

今回は画像にある古いペンもおつけします。製作年など詳細は不明ですが、こちらも古いものだと思います。軸は骨を削ったものでしょう。

ペントレイは19世紀中頃、フランス製。サイズは横幅が約28センチ、中央メダル部分の縦が最大約8.5センチです。ペン軸はイギリス製と思われます。サイズはペン先も含めて長さ約16センチです。
古いものですので、トレイ、ペン軸ともに汚れがあります。