金属をあしらい、金色のエナメルでリボンと花を描いたカラフです。エナメルの彩色は厚みがあり、そのまま飾っても光に映えて柄が浮き上がるようですし、また、中に入れる液体の色によって見せる様々な表情も楽しめそうです。リモンチェッロの薄い黄色、リキュールの薄い赤紫もいいかもしれません。

金属の部分は時の流れを感じさせる風合いで、若干の傷、汚れがあります。また、エナメルの描画にも擦れや汚れがありますが、それらも含めて落ち着いた風合いと言えるのかもしれません。古い酒を新しい皮袋ならぬ古いカラフに入れてどうぞお楽しみください。

1920年頃、フランス製。サイズは高さが約28センチとやや大振り、カラフは栓が失われていることも多いのですが、こちらはもちろん栓もオリジナルです。