素晴らしいスカラベのペンダントはいかがでしょう。玉虫色に輝く精巧な工芸品……ではなく、本物の昆虫が使われています。上から見ると足も見えますね。
実はこれはスカラベではなくブローチハムシという昆虫です。
スカラベは黒っぽいものが多く、その代わりに色鮮やかなブローチハムシを使った装飾品が作られ、以前からスカラベとして販売されていたようです。

19世紀、冒険家達が世界中に出かけ、珍しい動植物を手に入れました。それと同時に、太陽神ケペラのシンボルであり、再生と復活の象徴でもあるスカラベを模した、あるいは本物の昆虫を使った装飾品がイギリスでも作られるようになったのでしょう。

本物の昆虫を使ったジュエリーは貴重です。玉虫色に輝く昆虫がセットされたブローチは、新天地で珍しいものを追い求めた冒険家達の憧れが詰まっていそうですね。

19世紀イギリス製。ペンダント本体は約2.5×3センチ、チェーンは現行品で長さが約48センチです。