青い縁取りのデスカード
女性の手から天使の手へと移され、天へと向かう幼子。悲しみに満ちたこちらのカードは、1909年8月24日に生まれ、同年11月2日に亡くなった幼子のものです。裏面に、11月2日のこの日、両親、家族の愛情から引き離されたとの記述があります。
デスカードは亡くなった方のお葬式などで配られるカードで、裏にはその人の名前や生年月日、どのような人柄であったのかの説明、それとお祈りの言葉などが書かれています。意匠も様々で、静謐で厳かで美しいものです。
よく聖書や祈祷書に挟まっていますが、お葬式の度に聖書に挟んでおくのだと思います。そしてことある事に眺めて故人に思いを馳せるのでしょう。死を忘れず、人を忘れず、追悼の気持ちをこのような美しい形に昇華した、切なく美しいデスカードです。どうぞお手元にお迎え下さい。
私は、このカードを調べながら「癒されることのない悲しみ」という言葉が頭から離れませんでした。この世ではあまりにも短い人生であったこの方のご冥福を祈りつつ、古いものを扱う者の宿命としてオンラインショップにてご紹介させていただきます。
サイズは約7.3×11.5センチ、全体に汚れ、若干の傷みがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。