ブリキのステレオスコープ
"The Pocket Rotoscope"と名乗る小さなステレオヴューワーです。現在、一般的に使われているロトスコープとは意味が違うようです。金属製の小さな本のようなケースを開き、レンズやステレオ写真を立てると準備完了。レンズから写真を覗き、角度を微妙に変えたりしながら一所懸命見ていると、ふたつの画像がひとつになり、なんとなく立体に見えてきます。ポケットサイズの小さなものなので、標準的な大きさのステレオヴューワーほどの立体視の感動はありません。
しかし、この小さな中に12枚のステレオ写真が入っており、それを差し替えて見ることが出来ます。その内容が、なんとオックスフォード大学の各カレッジの建物や風景なのです。今にして思えば「なぜ?!」と突っ込みどころ満載のお品です。
"The Rotary Photograhic"というロンドンの会社が1915年から1935年まで製作していたもののようです。なんだか不思議な歴史の陰に消えた徒花のようなものですが、ちょっと気になるという方にどうぞ。
サイズは、ケースを閉じた状態で約4×7.5センチ、厚さ約1センチです。
古いものですので、内外にサビや傷があり、ケースは完全には閉じません。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。