ケース入りペーパーナイフ
ケース入りのペーパーナイフはいかがでしょう。ナイフの持ち手はスターリングシルバー、刃の方は銀メッキで片方に模様が彫られ、ケースはベルベットとシルクサテン張りで外側には薄く花模様という豪華な仕様。かなり大きく、また切れ味良く、多分フランス装の本のページを切るのに使われたものだと思います。
現代の感覚では、ペーパーナイフにしては豪華過ぎるような気もしますが、昔の本は貴重品で、誰もが所有出来るものではありませんでした。仮綴じで販売された本を、所有者が自分で切り開いて読み、その後、それを製本業者に持ち込んで好みの装丁に誂える場合もありました。そんな贅沢な所作の道具ですから、やはり贅沢に作られているのですね。
19世紀フランス製。ペーパーナイフの全長が約21.5センチ、ケースが約23×6センチで厚さが約2.5センチです。
刃の部分のメッキに剥げがあり、擦れた紙にべったりとつくほどではありませんが錆びもあり、刃の先端にわずかな曲がりがあります。
ケースも古いものですので全体に汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。