ヴィクトリア朝の涙壺B
ヴィクトリア朝の涙壺はいかがでしょうか。涙壺は死者や戦地に赴く人を思って流す悲しみの涙を集める為のもので、この習慣は古代ローマ時代から存在しました。用途は死者を悼む為の副葬品や、病気を治す霊薬など諸説あります。この中に入れた涙が蒸発すると喪に服す期間が終わるとも言われたようです。
涙壺という文化も興味深いですが、この造形もまた素晴らしいです。細長く自立しない形はひとりで立っていられない人のようで、透明なガラスに金彩がまた儚く美しいです。人が人を思う気持ちが結晶したような涙壺、どのような人の涙が入っていたのでしょうね。
19世紀英国製。蓋も含めた長さは約12センチ、幅は最大で約1.5×1.5センチです。
古いものですので、傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。