フリーメイソンの会員の証、メイソンボールはいかがでしょう。｢世界｣の象徴であるオーヴ(球体)を崩すと6つのピラミッドの連なる十字架形になります。そしてそのピラミッドの4つの面にはフリーメイソンの象徴が。神秘主義と幾何学の融合したこの細工は、何度見ても惚れ惚れします。20世紀初頭英国製。

ここに刻まれたシンボルは全部で24種類。全てを見通すプロビデンスの目、五芒星、髑髏……全てに意味があります。フリーメイソンは秘密結社という事で、数々の陰謀説が囁かれていますが、元々は石工組合です。創業時には字が読めない人もたくさん所属していたのでシンボルが使われるようになりました。

石工組合らしく、定規やコンパスなどの建築道具もシンボルになっています。このメイソンボールの立体的で数学的なカラクリにも建築的な要素があるようにも思えます。パーフェクトな造形はフリーメイソンの思想を知らずとも惹き付けられますね。

サイズは、クロス状に広げて約3×4.5センチ、付属のチェーンはイタリア製、スターリングシルバーの現行品で、長さが約44センチです。