グランヴィル「チューリップ」
グランヴィル「花の幻想」からチューリップを額装しました。チューリップはトルコからヨーロッパに伝わったのでちょっとオリエンタルな衣装なのですね。このチューリップの図版は何枚か扱いましたが、手彩色なので一枚一枚の色調が違います。これは私が見た中でもかなり上出来な彩色に思われます。
背景に長老のような男性がいますが、彼の頭もチューリップになっています。チューリップの語源は「チュルバン」……ターバンの事です。これはオーストリア大使がチューリップの名前を聞いたところ、通訳が間違えて教えたからだと言われています。だからターバンの男性が描かれているのですね。
異国の女王と言った風情のチューリップに合わせて、マットは高級感のあるワインレッドのスエード調にしてみました。
絵は1847年、フランスで出版されたものです。額とマットは現行品で、枠が木製でアクリル板を使用、サイズは太子判で外寸約31×40センチ、マット内の絵の部分が約17×25センチです。
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