なぞなぞ絵皿(真実の楽園)
19世紀フランスのなぞなぞ絵皿です。フランス語の諺の判じ絵になっているようですが、現代のフランスの方に聞いても分からないものもあり、なかなか難易度は高いようです。謎めいた絵面もいいですよね。
クレイユ・モントロー窯製で、サイズは直径約21センチ、全体に汚れ、擦れ、食事の際のナイフ跡と思われる傷などがあります。
博学なフォロワーさんや近所の方のお知恵を拝借して、謎が解けました。こちらのなぞなぞ絵皿、18世紀の詩人Évariste de Parnyの詩集「愛は最高の幸福」からの一節のようです。この詩は少々エロティックな内容と解釈されるようで、したがってこのような判じ絵になっているのでしょう。ある程度の教養が無いと読み解けない内容なので、中産階級のもてなしなどに使われ、分かる人だけがクスッと笑っていたのかもしれません。このお皿はどのような会話を聞いてきたのでしょうか。
書名、作者、判じ絵の解読は以下の通りです。
Titre : T'aimer est le bonheur suprême
「愛は最高の幸福」
Poète : Évariste de Parny (1753-1814)
Quoi que nos docteurs puissent dire
Du bonheur que là-haut goûtent les bienheureux,
Le vrai paradis où j'aspire,
C'est d'être toujours amoureux.
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。