1897年リービッヒ社製の十二星座カードはいかがでしょう。一枚のカードにふたつの星座がセットになっていて、それぞれの伝説が美しいイラストで描かれています。隅々まで凝った意匠で実に華麗ですね。

1865年に化学者のユストゥス・フォン・リービッヒ男爵が肉エキスを考案しました。当時南米で革製品用の需要が増えていたのですが、肉は食べられずに捨てられていました。その肉を使って栄養豊富なエキスを売り出し、大ヒットします。これらはその肉エキスのオマケについていたカードです。
この肉エキス、後になって実はあまり栄養が無かった事が分かるのですが、美味しかったのでしょう、定着します。おまけのカードも人気があり、たくさんの種類が出版されました。デザイン性が高く、当時のクロモリトグラフ技術の粋を集めた華麗なカードです。

サイズは、約7×10.5センチ、古いものですので、全体に汚れ、裏紙に一部剥がれがあります。