19世紀英国のフィールドワーク用顕微鏡です。通常の顕微鏡は重くて持ち運び出来ませんが、これらは軽量に作られており、鞄に入れて持ち運べます。構造も、真鍮の筒の中を、レンズのついた別の筒を上下に滑らせてピントを合わせるという単純なもので、壊れにくくできています。当時の科学者や学生は、これを持って野山に行き、その場で植物や昆虫を観察したのでしょう。本体は真鍮製で、オリジナルの木箱がついています。インテリアにしても知的ですね。
サイズは、一番縮めた時の高さが約14.7センチ、古いものですので、箱、レンズ、鏡及び全体に汚れやキズがありますが、プレパラート標本などを見ることはできます。