博物画「ガラス海綿」

¥5,000

岩石のような武骨な肌触りに生命を感じさせる有機的な曲線を併せ持つ、こちらはガラス海綿という海洋生物などが描かれています。海中に生息する生物が発する全てを表現するためにモノトーンを選んだのは見事というしかありません。海水を透してみるその印象、質感、存在そのものが醸す雰囲気、そこに差し込む光の感じまで、モノトーンとは言っても実は黒みを帯びた色彩を巧みに操って、まるで点描画のように表現しています。
写真などない時代に海中の生物の表現方法を模索し、当時、全盛期であった多色刷り技法のクロモリトグラフと出会って結実した素晴らしい作品です。付属のハトロン紙を開いて見比べると、それぞれの名称がラテン語とドイツ語で表記されているところも博物趣味をくすぐりますね。

1890年にドイツで出版されたアルフレート・ブレーム著、動物誌第3版に掲載された挿絵で、当時、ヨーロッパ各地に上質なクロモリトグラフを提供していたライプツィヒの Bibliographisches Institut で印刷されました。
サイズは約17.3×25.2センチです。
古いものですので切れや傷、汚れがあります。

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