博物画「ヒゲワシ」
ヒゲワシは羽根を広げると3メートル近くになる巨大な鳥です。北アフリカなどの山岳地帯に住み、アラビアンナイトの怪鳥ロックのモデルとも言われています。岩を落としてシンドバッドの船を破壊するロックですが、この図版にもそんな凄みというか迫力があります。
この図版は、19世紀、ドイツの著名な動物学者Alfred Edmund Brehmの著作"Tierleben"「動物の生活」の挿絵なのですが、ドイツでは珍しい異国の鳥を生き生きとした描写で紹介しています。
カラー写真などなかった時代ですが、色彩リトグラフは精緻な羽毛の一枚一枚に至るまで生命が感じられ、こちらに迫ってくる雰囲気は写真を上回るものがあります。また、遠くに霞む山々は幻想的ですらあり、伝説の鳥が住む異境と言った趣は、やはり当時の人々が抱いていた心情を意図せず反映したものでしょうか。
未知の生物をヨーロッパに伝えたいという情熱と優れたクロモリトグラフの技術が結実した、まさにこの時代が生んだ傑作と言うことができるでしょう。
1890年、ドイツで出版されました。付属のハトロン紙は他のページにインクがつくのを防ぐためのものです。
サイズは約17.3×25.1センチです。
古いものですのでシミや汚れ、傷があります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。












