博物画「ヒクイドリ」
ヒクイドリは首に赤や青の箇所があるため、かつて火を食べる鳥とされていました。インドネシアやオーストラリアなどの熱帯雨林に住んでいるためヨーロッパの人々には馴染みがなく、そのような俗説も生まれたのでしょう。この図版でもその肉垂という部分が赤く印象的に描かれています。カラー写真や動画などない時代に、異国の鳥を興味津々で眺める様子が浮かんでくるような一枚です。
それにしても、この色彩リトグラフは実に生き生きと豊かな雰囲気に溢れています。この博物画は、19世紀、ドイツの著名な動物学者Alfred Edmund Brehmの著作"Tierleben"「動物の生活」の挿絵なのです。研究者の精緻なスケッチを元にして、こちらに向けられた眼差しから毛並みの色彩や艶に至るまで見事に表現しています。熱と湿り気を帯びた空気が漂ってくるような草木や花の描写も巧みで、リトグラフ製作者の力量が偲ばれる素晴らしい博物図版です。
1890年、ドイツで出版されました。付属のハトロン紙は他のページにインクが滲むのを防ぐためのものです。
サイズは約17.3×25センチです。
古いものですので傷やシミ、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。








