ヴィクトリア朝初期のティーボウル(花々と橋)
美しく花々が咲き乱れる橋のたもとで、男女が出会う場面が優雅に描かれています。想像の翼を広げたくなる物語を秘めた場面ですが、よく見ると少しエキゾチックな香りも漂い、ヨーロッパの人々が抱く異国趣味が感じられます。
17世紀の中頃、イギリスのもたらされたお茶は東洋の秘薬でした。それから時間をかけてイギリスの社会に広まるのですが、同時に用いられた茶器も最初は中国製のティーボウルだったのです。
こちらのカップ&ソーサーは1830年から1845年、ヴィクトリア朝初期に製作されたもので、当時はすでに持ち手のついたカップもあったのですが、こちらのセットはかつてのお茶文化の影響を色濃く残すティーボウルスタイルの茶器になっています。ちなみに、沸騰した紅茶を入れたお茶碗は持ち難いため、深めに作られた受け皿にこぼしてそこから飲むということが行われていました。この習慣は20世紀になっても高齢の方の間では廃れずに残っていたようです。
描かれた不思議な模様も、その造形も、東方の世界と西洋が出会う様がそのまま形になったような茶器で、あなたはどんなお茶をお楽しみになりますか。
今回は2セットご用意しました。それぞれに窯から出荷当時からの傷などがありますが、1セットご購入の場合はお品の選定は弊店にお任せいただきます。
表示されたお値段は1セットのものですのでご注意ください。
1830年から45年、ジョージ朝の末からヴィクトリア朝初期にかけてイギリスで製作されました。
サイズは、飲み口の直径が約9.4センチ、高さが約6センチ、お皿の直径が約15センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。




























