十字架のモーニングロケットペンダント
黒い台座にしっとりと落ち着いた金の十字架が埋め込まれ、中には女性の写真が秘かに納められています。もうそれだけで、このペンダントが語る古く長い物語が始まります。しかし、このロケットはその女性の写真の下にもう一枚、乳児の写真とさらにその下に遺髪が納められているのです。
ここからは私の想像になるのですが、これはかつての持ち主のお子さんとお母さんではないでしょうか。子どもの写真の方が傷みが激しく裏打ちもしてあるので、幼くして亡くなった子どもの写真はしばらく飾られており、その後、母が亡くなった時に母の写真、遺髪とともにひとつのロケットに納めたものと考えられます。
思い出の人を常に身につけるペンダントは、メメント・モリ「死を想え」という言葉をそのまま形にしたものですが、この言葉には続きがあります。それはカルぺ・ディエム「今日の花を詰め」で、「今を大切に生きよ」という意味なのです。
ロケットは金メッキよりも層の厚い金張りで、クロスは神々しく輝き、周囲を包むケースには上品で柔らかい光が宿ります。
100年以上前の昔の物語とともに、どうぞこのペンダントを身につけてください。「メメント・モリ カルぺ・ディエム」という言葉が常にあなたとともにありますように。
19世紀末から20世紀初頭のイギリスで製作され、中の写真、遺髪もオリジナルです。サイズは約2.4×3センチ、チェーンは現行品で長さが約44センチです。
古いものですので傷、汚れがありますが、蝶番などはきちんと機能します。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。