オパールセントガラスのブローチ
オパールセントガラスは本当に不思議です。まず、ガラスらしからぬ柔らかな雰囲気、光の弱い室内では乳白がほんのりと水色を帯びた幻想的な佇まい、それが光を浴びるとレモンやアプリコットの遊色を浮かべるのです。
それをブローチに使って、素晴らしいお品ができました。内に優しい乳青の靄が立っているような半透明のガラスが綺麗な多面体にカットされ、光の加減で全体が薄いレモン色に染まったり、アプリコットに光る面が現れたりと、光の精が遊んでいるように景色が移り変わっていきます。
さらに、比較的大振りな半透明のガラスをフレームに入れたように枠だけ固定したデザインですので、着けた時のお召し物の色がほのかに透けるようになります。それによってガラスの印象、浮かべる遊色の印象も変わりますので、そこも様々な組み合わせで存分にお楽しみいただけます。
台座はシルバーと思われますが、穏やかな艶を帯びた植物がエレガントにあしらわれ、美しいガラスにより優雅な趣を加えています。
薄曇りの一日の終わりに、低い雲の切れ間から淡く夕焼けの光がのぞくような幻想的な姿のブローチを、どうぞお手元でごゆっくりとご覧ください。
19世紀の終わりから20世紀の初め、アール・ヌーヴォーの時代のフランス製です。
サイズは約7×4.5センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。