博物画「空飛ぶホウボウ」

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ホウボウは興奮したり餌を探す時に水中でヒレを羽根のように広げます。そのため英語でFlying Gurnardと呼ばれる種類もあります。しかし、ホウボウは海上を飛びません。あのようなヒレを持っているのだから命の危険に晒されたときは飛ぶだろうと思ったのか、はたまたトビウオと混同したのか。当時の人々の想像が博物の世界に投影されてこの絵が生まれました。
しかし、慌てて逃げるホウボウ、それを襲う凶暴なカモメたち、その表情も躍動する姿も実に豊かな説得力があり、リアルな画像や現代のCGなどよりもはるかに強く我々の心に訴えかけてきます。
本来、博物学とは自然界のものを整理、分類するという学問ですが、「天地間の隅々まであらゆるものを蒐集し、森羅万象のカタログを作る」という情熱こそ博物趣味と言えましょう。当時の一般の人々の未知のものへの知識欲、好奇心と、技術のピークを迎えていた多色刷りリトグラフが出会い、博物書籍の挿絵として結実します。
クロモリトグラフは1930年代には姿を消しますが、優雅な絵画的な表現が魅力の多色刷り技法でした。

19世紀の終わりの頃、ドイツで製作、出版された博物書籍の挿絵です。サイズは約16.6×24.7センチです。
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