雪豹の義眼
アフガニスタン、インドなどの高地に住む雪豹は、淡い黄色、灰色の毛皮をまといます。寒冷な気候に適応したこの豹の生息地は標高5,000メートルを超えるのです。そんな雪豹をイメージしたような義眼です。黒目からくすんだ黄色、それが薄らいでごく淡い紫、白、青などの筋が花が開くように広がります。やや濃い青が外縁を包んでいますが、その青は、高山で仰ぐ澄み切った空の色です。
光を含んでどこまでも高く成層圏まで続く青空を背景に、岩の上に立つ孤高の雪豹が脳裏に浮かび、そこに吹きすぎる清涼な風さえ感じられる義眼です。
こちらのガラス義眼はドイツ、チューリンゲン州、ラウシャで製作されました。ラウシャは古くから優れたガラス工芸の町でしたが、19世紀にイタリアから義眼製作の技術が伝わり、19世紀の末までにはガラス義眼で有名になりました。今でもその技術を使って、カスタムのドールアイなどを製作しているそうです。
1920年代の製作とのことですが、実際にはもう少し古いかもしれません。
画像の黒い内箱の1辺が約3.7センチです。お品物のサイズの参考にしてください。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。