銅版画「聖パウロのガラテヤ人への手紙」
こちらの銅版画は、新約聖書中の聖パウロのガラテヤ人への手紙を題材にしたもので、表情も豊かに、精緻で見事な仕上がりになっています。
ガラテヤの信徒の中に律法に固執して福音を捨てる者がいました。彼はそれに対して、信仰と霊的な教えの大切さを説く手紙を送るのですがその時の様子を象徴的に描いたものなのでしょう。天上の世界を思い描きながら熱心に教え諭す雰囲気がよく伝わってきます。
もとは古い聖書などの挿絵であったのでしょう。銅版を押し当てた跡もくっきりと残っています。このような長い時を重ねた図版は、透明アクリル板を合わせるタイプのフレームに入れて紙の端まで全て見えるように飾ると、古い紙質の感じまで楽しめる展示になると思います。
18世紀から19世紀初めの頃までのドイツ周辺のヨーロッパでの製作と推定されます。
サイズは約11.2×17.5センチです。
古いものですので傷やしみ、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。