博物画「キノコ」

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ドイツ、チェコなどの中欧は森林の国でもあります。ここでは、インクがのった見事な多色刷りリトグラフで、当地の森のキノコたちが紹介されています。夢に出てくるようなぼんやりと曖昧なタッチ、滲む水彩のようなニュアンスはふんわりと柔らかく、キノコの影には森の妖精が隠れているような雰囲気に包まれているうちに、森に迷い込むように心を奪われてしまいます。カラー写真とも美術絵画とも違う、この時代にだけ存在した独特な図版です。本来、博物学とは自然界のものを整理、分類するという学問ですが、博物趣味のロマンティックな一面を感じさせる一枚と言えるかもしれません。
モノトーンの版画に始まる博物画は、それに手彩色を施す技術が発達し、ついにクロモリトグラフによる多色刷りへとたどり着きました。1930年代には姿を消しますが、優雅な絵画的な表現が魅力の多色刷り技法でした。

こちらは、1900年頃にチェコのプラハとドイツのシュツットガルトで出版された書籍の挿絵です。そのためキノコの名称はチェコ語、ラテン語、ドイツ語で表記されています。
図版の上部、横に幅5ミリ程度が名称を記載した台紙に接着されています。
サイズは台紙も含めた全体が約21.8×30.4センチです。
古いものですので傷や汚れ、書籍の綴じから切り離した跡があります。

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